Overturned

イスラエルとパレスチナに関するワシントン・ポストの記事

ある利用者が、イスラエル人とパレスチナ人との対立に関する歴史を時系列順に取り上げたワシントン・ポストの記事へのリンクを掲載したFacebook投稿を削除するMetaの決定に異議を申し立てました。委員会がMetaにこの異議申し立てを指摘した後、同社は、当初の決定を撤回して当該投稿を復元しました。

Type of Decision

Summary

Policies and Topics

Topic
News events, War and conflict, ジャーナリズム
Community Standard
Dangerous individuals and organizations

Region/Countries

Location
Israel, Palestinian Territories, United States

Platform

Platform
Facebook

これは要約決定です 要約決定では、委員会がMetaに対して注意喚起を行った後に同社がコンテンツに関する当初の決定を撤回した事例を審査します。これらの決定には、Metaが認めた誤りに関する情報が含まれます。これらは、委員会全員ではなく、一部メンバーで構成されるパネルが承認したものであり、パブリックコメントのプロセスを伴わず、委員会にとって先例としての価値はありません。要約決定は、Metaの決定への変更を直接求めるものであり、Metaの訂正について透明性を提供し、Metaの施行において改善の余地がある箇所を指摘します。

事例の概要

ある利用者が、イスラエル人とパレスチナ人との対立に関する歴史を時系列順に取り上げたワシントン・ポストの記事へのリンクを掲載したFacebook投稿を削除するMetaの決定に異議を申し立てました。委員会がMetaにこの異議申し立てを指摘した後、同社は、当初の決定を撤回して当該投稿を復元しました。

事例の説明と背景

2023年10月、あるFacebook利用者がイスラエル人とパレスチナ人との対立に関する年代記を取り上げたワシントン・ポストの記事へのリンクを投稿しました。このリンクにより自動的に表示される記事のプレビューには、ハマスへの言及が含まれていました。この利用者は、当該投稿にキャプションを追加したり、詳しい背景情報を提供したりしていませんでした。

当該Facebook投稿は、Metaの危険な団体および人物に関するポリシーに基づき削除されました。このポリシーは、実際の重大な危害や損害につながるとMetaが判断するグループや個人を表現すること、およびそのようなグループや個人についての特定の発言を禁止しています。

この利用者は、委員会への異議申し立ての中で、当該投稿は、ハマスまたは他の危険な団体の支援を意図したものではなく、イスラエルとハマスの対立の現状を報告することを意図したものだったと強調しました。

委員会がMetaに本事例を指摘した後、同社は、当該コンテンツが、危険な団体および人物に関するポリシーで認められているニュース報道の文脈でハマスに言及しているため、このポリシーに違反していないと判断しました。同社はその後、当該コンテンツをFacebookに復元しました。

委員会の権限と範囲

委員会には、コンテンツを削除された利用者からの異議申し立てを受けて、Metaの決定を審査する権限があります(憲章第2条第1項、定款第3条第1項)。

委員会の審査について検討中である事例で誤りがあったことをMetaが認めてその決定を撤回する場合、委員会は、本事例を要約決定の対象として選定する場合があります(定款第2条第2.1.3項)。委員会が当初の決定を審査してコンテンツモデレーションプロセスに関する理解を深めることで、誤りが減少し、FacebookとInstagramの利用者の公平性が高まります。

事例の重大性

本事例では、特にMetaが指定する危険な団体に関するニュース報道について、Metaの危険な団体および人物に関するポリシーの過剰な施行が浮き彫りになっています。これは繰り返し起きている問題であり、特に、当事者の一方が指定された団体であるイスラエルとハマスが対立している現在の状況下において頻繁に起きています。これまで委員会は、危険な人物および団体に関するポリシーにおけるニュース報道の許容要件に関して再三にわたって勧告を行っています。この重要な許容要件を適用する際に誤りが続くと、利用者の表現の自由および一般市民による情報へのアクセスを著しく制限し、公開議論に支障をきたすと考えられます。

委員会は過去に下した決定で、「施行上の誤りを生じさせるシステム上の問題を特定するため、危険な団体および人物に関するポリシーに基づく報道の許容要件を施行する審査担当者の正確さを評価する」ようMetaに勧告しました(報道におけるタリバンへの言及、勧告5)。Metaは、これはすでに取り組んでいる作業であることを報告しましたが、それを証明する情報は公開しませんでした。また委員会は、Metaに対し、「危険な団体および人物に関するポリシーに条件や例示を追記し、中立的な議論や非難、ニュース報道に関する例外について理解を深める」ように勧告しました(アルジャジーラの投稿のシェア、勧告1)。公開された情報により、Metaがこの勧告を実施したことが明らかになっています。さらに、委員会は、「危険な人物および団体の「称賛」や「支援」に対してルールを施行する際のエラー率」について、透明性レポートに「より包括的な情報を盛り込む」ようMetaに勧告しました(オジャラン氏の隔離、勧告12)。Metaは、実現可能性の評価をした後で、この勧告を実施できないとしました。2023年12月29日の当該ポリシーの更新により、現在Metaはコミュニティ規定で「称賛」の代わりに「賛美」という用語を使用するようになっています。

委員会は、これらの勧告を全面実施することで、Metaの危険な団体および人物に関するポリシーに基づいた数多くの施行上の誤りを減らせると考えています。

決定

委員会は、当該コンテンツを削除するというMetaの当初の決定を無効と判断しました。委員会は、Metaに本事例を指摘した後、Metaが当初の誤りを訂正したことを認めます。

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